2015年3月25日水曜日

株ブレイクアウトシステム改良

ブレイクアウトでは株価が直近の高値などの節目を一度ブレイクした後、一旦戻され押し目を形成することがよくあります。ブレイクに失敗したときの高値掴みを避けることができれば損失が減少し、トータルの利益が増えるはずです。
そこで、ブレイク後の押し目で買いエントリーするロジックを作成し試してみました。また、直近のボラティリティを考慮して、エントリーのフィルターをいくつか追加しました。

☆バックテスト条件と結果(一部)

銘柄:東証2部、マザーズ、JASDAQ 
期間:2008.1.4 ~ 2015.3.25 


年単位の集計 (最適分散前)



資産曲線


結果、バックテストのパフォーマンスが改善され、資産曲線も安定してきました。前回のテスト結果と比較して今回のロジックの方が優位性がありますので、もう少し調整して、来月からフォワードテストを開始しようと考えています。

2015年3月14日土曜日

株ブレイクアウトシステム

株式はFXと違って値動きに特徴が現れやすい傾向があるため、FXでは開発が難しいブレイクアウトシステムを開発しやすいかもしれません。最近、株システムトレードソフトのイザナミ(トライアル版)に慣れてきたので、ブレイクアウトシステムの開発を試してみることにしました。

狙いは長期的に上昇トレンドにある株が、直近のもみあいをブレイクし、上昇トレンドが再開する初動を捉える戦略です。下に示したものは典型的なチャートパターンです。





一正蒲鉾(2904)



 仕掛け条件はユーザー定義指標を作り少し複雑になっていますが、手仕舞い(決済)条件は基本ライブラリにあるもので、パラメーターを調整しただけです。イザナミではロジックの改良や追加が簡単にできます。



仕掛けと手仕舞い作成画面



☆バックテスト条件と結果(一部)
銘柄:東証2部、マザーズ、JASDAQ 
期間:2008.1.4 ~ 2015.3.13 
売買回数:1173回 平均保有期間:9.4日 勝率:55.07%




資産曲線


銘柄は東証一部より新興市場の株を対象にした方がパフォーマンスが良いです。日経平均株価と連動性の小さい銘柄(主に小型株)を対象にした方がいいみたいですね。2008年、2011年以外は概ね機能しているので、あとは資産曲線の停滞期間を減らせるようロジックに改良を加えていきたいところです。今回の開発でいろいろ発見があったので、裁量トレードや銘柄のスクリーニングなどに役立てていこうと思います。

2015年3月8日日曜日

株式トレード再開

投資歴10年のこれまで株式、日経225先物オプション、FX、投資信託とやってきましたが、中でも成績が一番悪く損失額が最も大きいのが株式トレードです。しかし、今年になってその最も苦手とする株式トレードを再開しました。

ZAIという雑誌に株主優待を行っている銘柄は権利日に向けて上昇しやすく値動きに特徴があること、為替や海外要因の影響を受けにくく下落耐性があるという記述があり、日経225mini先物や投資信託を買うより、優待銘柄を買った方が稼げるのではないかという発想です。
(日経平均株価と人気優待銘柄のチャートを並べて比較すると、違いがわかります。)

しかし、これまでの株式の苦戦の経験からすぐに個別株を買うことは躊躇しました。そこで、イザナミという株システムトレード検証ソフトのトライアル版を申し込み、ほんとうに優待銘柄に優位性があるのか統計的に検証してみることにしました。





仕掛け条件の作成画面


 イザナミはメタトレーダーと違って自動売買はできないのですが、プログラミングの知識がなくても初心者でも手軽に既存の指標を組み合わせて、比較的簡単に売買ルールを作成しテストすることができます。






4月の優待銘柄検証結果


過去数年のデータを用いて月別や市場別の優待銘柄の短~中期のトレードを検証したところ、概ね良好な結果が得られたため、2月から小額で実際に売買を行ってみました。優待銘柄以外のトレードもありますが、直近1ヶ月は申し分のない成績でした。内需株が買われ、相場環境が良かったこともあり特にファースト住建は会心の勝利でした。



 直近1ヶ月のトレード成績


これらの結果から、株式トレードも過去のデータを検証して統計的に優位性のある売買手法を見つけ実践することが大切だと実感しました。大敗から10年、株に対する苦手意識が払拭され、これまでの損失を取り戻すチャンスが巡ってきたといえそうです。

株主優待株の権利確定に向けた上昇を逆手に取って確実に利益ゲットせよ!