2015年7月12日日曜日

教訓が生きた

先週は中国株急落の影響で日本の株価も久しぶりに大きな下落となりました。過去に中国市場の下落が引き金になって、世界的に株安になった事例として2007年2月末に発生した上海ショックがあり、当時私は日経225オプションで資金の多くを失い撤退を余儀なくされました。

あれから8年の今年、中国株が予想以上のペースで上昇していたため、下落に転じたら再びショックが日本にも波及するだろうと警戒していたところ、やはり急落が来ましたね。直近の値動きは違いますが、株価指数の中では悪材料に最も過剰に反応する日経平均株価は健在でした。





日経平均株価
チャート比較

2007年の失敗を踏まえ、今年は以下の点を改めていました。

・口座に資金を十分入れ、さらに追加で入金できる予備の資金を準備していた(2007年の3倍以上の資金)
・資金量に対して売り建て枚数を少なく、ATMに近いプットオプションは売らない
(2007年の時よりプットの売り建て金額は小さい)
・いつでもポジション調整する用意をしていた
・ボリンジャーバンド、一目均衡表のライン、雲の位置を考慮してポジションを取っていた

おかげで先週金曜日の7月SQではそこそこ利益を出すことができ、8年前の雪辱を果たすことができました。オプションの売りはほとんどが利益になってしまいますので、順調だとつい油断して多くの枚数を売ってしまいます。そしてたまにやってくる○○ショックなどの急変で証拠金不足に陥り、損切りか強制決済されるパターンが待っています。最近では日銀追加緩和による相場の急騰もあり、コールオプションの売りも油断できません。市場予想に反した結果が出た場合には相場が一方的に動き被害が拡大しやすくなります(システムも万能ではないため、裁量的に運用するのが望ましいと個人的に思う)。失敗こそ最高の財産、過去の教訓を忘れずにこれからも慎重にトレードしていきたいものです。

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