2009年5月22日金曜日

トレンドフォロー戦略考察とおすすめ投資本

今月トレンドフォロータイプのADQ_Systemの運用を始めましたが
これまでのところ苦戦続きです。
最近のようにボラティリティが低下している相場ではブレイクアウト型の
トレンドフォローEAで勝つのは難しいです。

一週間連続稼動してもよくて引き分けくらいでしょう。
ADQ_SystemのようなEAは荒れ相場で威力を発揮するタイプです。

私はトレンドフォローEAは以下の2つのタイプに分類しています。

・ブレイクアウトを狙うタイプ    ADQ_System(市販)
  

・押し/戻りをトレンドの方向に仕掛けるタイプ  145MACD (自作)
  

145MACDは「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」で紹介されている
聖杯というトレード戦術をプログラム化できないか検討して自作した最初のEAで、
聖杯とは厳密な点では違いますが狙いは同じです。

押し/戻りをトレンドの方向に仕掛けるEAは特に大きなボラティリティを
必要としないので、現在のような相場状況ではトレードサイズの配分を
こちらのタイプに傾けるのがよさそうだと考えています。
ということで、当分はADQ_Systemと145MACDを併用して運用してきます。
さっそく今週の後半から145MACDのテスト稼動を開始しました。

ADQ_Systemは現在のような相場ではスキャルEAのように
稼動時間を絞った方がいいのかもしれません。

大きく動きやすいロンドンタイムにだけエントリー許可するとか、
あるいは値幅が収縮してこれから大きく動きそうな通貨ペアにピンポイントで
使うという方法もあります。これはだいぶ裁量的な運用ではありますが。
いろいろ試行錯誤しながら最適な運用方法を探っていく予定です。

聖杯のついでに、私がなぜFXの自動売買をするようになったかその経緯を
過去の投資経験とともに少し書いてみたいと思います。

私が以前株式のトレードをしていたとき、「タートルスープ」とよばれる
優秀なトレード戦術を使いこなせるようになりたいと思っておりました。
これは「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」の著者の一人である
リンダ・ブラッドフォード・ラシュキという女性トレーダーが得意としている手法です。

しかし株式は売買時間が決まっているため、相場を常に監視できない
サラリーマンでは
できなくはないですがなかなか難しいです。
実際携帯を使ってやっていましたが効率が悪くリスクも高いです。
それでこの戦術を使いやすい市場がほかにないか探していたところ、
ドル円やユーロ円は早朝レンジを形成していることが多かったので、
こちらで使えるのではないかと考え、早起きして手動でやっていました。
朝の値動きは「タートルスープ」の形になることがよくあります。

そして去年の秋頃から東京時間のレンジ相場を対象としたスキャルEAが登場し始め、
EAを用いた自動売買の方が効率がいいのでそれ以降はスキャルEAを主に使うようになりました。
ナンバーワン短期トレーダーリンダ・ラシュキの本は私がメタトレーダーの
自動売買をするきっかけとなった原点でもあります。

「新マーケットの魔術師」「魔術師たちのトレーディングモデル」(パンローリング)も
おすすめです。

http://www.panrolling.com/books/wb/linda.html

※上記のリンクからタートルスープの概要(チャート)を見ることができます。
後半にはリンダ・ラシュキのインタビュー記事がありメンタル面での考えは非常に参考になります。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。

    私も以前、トレンドフォローのEAを使っていた事があったのですが、時間軸が長いせいか、見ていてどうにもイライラするんですよねぇ。何度途中で切った事か…(笑)。

    ところで、昨日のFXcastのスプレッドの件ですが、何かお心当たりの事がありましたか?

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  2. daisetsu22さん

    いつも有益なブローカー情報ありがとうございます。

    普段スキャルEAに慣れているとトレンドフォローEAの売買は非常に遅く感じられますね。
    私もチャートを見ているとすぐにでも決済したくなります。
    最近のような相場だと、短い時間足より長い時間足の方がだましが少なくていいのかもしれません。

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